代表メッセージ

岡野法律事務所の採用サイトにアクセスして頂き、ありがとうございます。

代表の岡野です。

代表メッセージを書くにあたり、自分が修習生だった頃の感情を思い出してみたのですが、その当時の心境としては、もうすぐ弁護士としての仕事が始まるという高揚感と同時に、

・弁護士として、きちんとやっていけるのか?
・自分に合う事務所を見つけられるのか?

と不安に思っていた記憶があります。

なので、当時の自分を思い出しながら、弁護士として働き始める前に知っておきたかったこと、どのように事務所を選んだら後悔のない選択になるかという点について書いてみたいと思います。

少し長文になりますが、ぜひ読んでみて頂ければと思います。

弁護士としての仕事、プロとしての仕事は決して楽じゃない

期待に胸ふくらませて就職活動している皆さんに、いきなりこんなことを言うのは気が引けるのですが、弁護士としての仕事は決して楽ではありません。

相続問題のせいで元々は仲が良かった親族と泥沼の争いになっている方、信頼していたパートナーに裏切られ離婚を考えられている方、交通事故で重傷を負ってしまった方など、法律事務所にやってくる方は、トラブルの真っ只中にいます。

そのような「不幸のど真ん中」にいる依頼者と向き合うのは、精神的にとても大変なことです。

依頼者の話を聞いていると、感情が伝染してしまい、自分自身の気が滅入ってしまうことも少なくありません。

また、プロフェッショナルとして働くのは、普通の会社員として働くよりも大変な場合が多いです。

プロとしてお金をもらって仕事をしている以上、弁護士1年目でも「初心者なので出来ません」という言い訳は一切通用しません。

経験値が足りない分は、熱意や投入時間で必死にカバーして、常に最高のアウトプットを出すという姿勢が必要です。

プロとして生きていく道を選び、依頼者の人生に大きな影響を与える仕事をしている以上、一定の経験値が溜まるまでの最初の数年は、特に必死で働かなければいけません。

自分自身のレベルを上げ、依頼者にとって最高の結果をもたらすためには、いち早くたくさんの事件を経験するしかないのです。

弁護士になりたての大変な時期を乗り越えられた理由

自分自身の過去を振り返っても、弁護士になりたての時期が一番大変だったという記憶があります。

しかし、辛いながらもこの時期を乗り越えられた理由を考えると、大きく3つある気がします。

まず1つ目は、事件が解決できた時の「依頼者の笑顔」です。

きっと皆さんも経験されると思いますが、弁護士になりたての頃は、依頼者に信頼して頂くのはなかなか難しいです。

依頼者が口に出されるかどうかは別にして、

「こんなに若い弁護士に任せて本当に大丈夫か?」

とほぼ確実に思われています。

ただ、そのような状態から始まっても、依頼者と真剣に向き合ってコミュニケーションを重ね、ベストな解決方法を一緒に考えていくと、こちらの熱意は必ず依頼者に伝わります。

事件が始まった当初、不安そうな表情だった依頼者にだんだんと信頼してもらえて、事件が終わった後に「先生に頼んで良かったです」と笑顔で言ってもらえた時は、本当に弁護士になって良かったなと思います。

自分にとっては、この「依頼者の笑顔」が辛い時期を乗り越える一番の原動力になりましたし、今でも弁護士という職業を続けられている一番の理由です。

2つめの理由は、「自分の成長を実感できた」ことだと思います。

私が弁護士になりたての頃に、先輩弁護士から、

「弁護士としての実力は、結局こなした事件の数だよ」

と言われたことがあるのですが、今になって振り返ると、本当にその通りだなと思います。

事件に取り組んでいる最中は、色々な文献にあたっても解決方法が分からず苦労したり、期限が差し迫るなかで書面の起案をして胃がキリキリしたりと、ただただ大変なのですが、事件が終わって振り返ってみると、そのような苦労した経験こそが自分の血肉になっているなと感じます。

経験する事件数が増えるほど、早い段階で事件の見通しが立てられるようになりますし、解決のための選択肢も増えます。

そのように蓄積した経験値が自信につながり、依頼者からも、より信頼してもらえるようになります。

弁護士になりたての時に数多くの事件をこなすことで、同期と比べても圧倒的なスピードで実力を身につけられたと思いますし、「日々成長しているという実感」が自分の中での大きなモチベーションになっていたと思います。

弁護士になりたての時期を乗り越えられた3つめの理由は、「周りの仲間のおかげ」だと思います。

1人だけで考えて解決できなかった問題を、先輩弁護士に聞くことで簡単に解決できたという経験は一度や二度ではありません。

知識面以外でも、落ち込んでいる時に先輩弁護士や事務員さんに話しかけてもらって救われた経験は数知れません。

弁護士という職業自体が「トラブルや不幸」を扱う仕事なので、どうしても依頼者の感情に引っ張られてネガティブな方向にいきやすくなりますし、相手方との交渉もかなりのストレスがかかります。

そのような仕事だからこそ「周りの仲間」が明るくてポジティブな人たちかどうか、一緒に働いていて楽しい人達かどうかというのは、弁護士になりたての時期を乗り越えていく上で、とても重要な要因なのではないかと思います。

プロとして成長でき、前向きに仕事に打ち込める環境を見つけることが大切

ここまでの話をまとめると、弁護士としての仕事・プロとしての仕事は楽じゃない、だからこそ、プロとして成長でき、ポジティブに働ける環境が何よりも大事だということです。

就職活動している方の中には、条件や待遇面だけで就職する事務所を決めたり、口コミや噂だけで事務所を判断されたりする方もいらっしゃいますが、そのような就職先の決め方は後悔する可能性が高いかなと思います。

就職して実際に働くのはあなた自身です。

そして、働き始めたら、仕事をしている時間は人生において大きなウェイトを占めます。

ですので、積極的に色々な事務所に訪問してみて、実際に自分自身の目で事務所の雰囲気を見てみることが何よりも大切です。

もし、その事務所訪問の候補先の1つに、岡野法律事務所を入れて頂ければ嬉しいですし、ぜひ皆さんと直接お話ししたいと考えています。

最後になりますが、人生というのは一度きりです。

皆さんが後悔のない選択をされ、充実した職業人生を送られることを切に祈っております。

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